希少なカメ、ロイヤル・タートル20匹を川へ、繁殖に期待

カンボジアで26日、希少な淡水ガメ、ロイヤル・タートル20匹が国内の川に放流された。ロイヤル・タートルは、密猟や違法な川砂の浚渫(しゅんせつ)などでかつては絶滅の危機に直面していた。

間近で見るとこんな顔 ロイヤル・タートルを接写

カンボジア・シアヌークビル州で、ロイヤル・タートルを川に放す欧州連合カンボジア駐在大使、ジョージ・エドガー氏の妻(2019年4月26日撮影)。

正式にはバタグル・アフィニス(Batagur affinis)に分類されるロイヤル・タートルは、捕獲や川砂の浚渫により、繁殖地である岸が破壊されたことで絶滅の危機にひんし、カンボジア国内では2000年に絶滅したとみられていた。しかしその後、巣が発見されて保護活動が始められた。

この日は、仏教徒の僧侶らがお経を唱え、儀式用の花束がささげられる中、20匹のカメが同国の南西部シアヌークビル(Preah Sihanouk)州を流れるスレアンベル(Sre Ambel)川に放流された。

自然保護団体は、ロイヤル・タートルの新たな繁殖に期待を寄せている。(AFPBB News)

絶滅危惧種のロイヤル・タートル 子ガメ誕生で希望 カンボジア

カンボジアに生息する淡水ガメ、ロイヤル・タートルの子ガメが9匹誕生し、絶滅の危機に直面しているこの爬虫(はちゅう)類種の未来に希望の光が差している。自然保護団体が10日、明らかにした。

カンボジア国内唯一のロイヤル・タートルの生息地、南西部コーコン(Koh Kong)州の川沿いの砂地で3か月前、卵が14個ある巣を村民が発見した。9匹の子ガメは今週、この巣の卵からふ化した。

カンボジアのロイヤル・タートルは一時、絶滅したと考えられていたが、2000年にスレアンベル(Sre Ambel)川でわずかに生息していることが確認された。

米野生生物保全協会(WCS)とカンボジア政府はそれ以降、巣を探して保護するため、元々は食用にする卵を集めていた人々を雇い入れる計画を実施し、ロイヤル・タートル保護の取り組みを懸命に続けてきた。ロイヤル・タートルという名前は、歴史上カンボジアの王族だけがその卵を食べることができたことに由来している。

WSCの声明によると、新たに誕生した子ガメ9匹は近隣の保護センターに収容され、そこで約200匹の他の子ガメとともに「給餌と飼育、そして将来的に可能であれば繁殖」が行われる予定だという。

一方でWSCは、川砂の浚渫(しゅんせつ)、違法な森林伐採や漁業などは野生個体数の少ないロイヤル・タートルにとって依然として重大な脅威となっていると警鐘を鳴らしている。

WSC技術顧問のソム・シサ(Som Sitha)氏によると、ロイヤル・タートルの巣は2015年に3個、2016年に2個発見されたのに対し、今年はまだ1個しか見つかっていない。

「これは、ロイヤル・タートルの保護にとって大きな懸念材料だ」と、シサ氏は続けた。

アジアで最も貧しく、最も汚職がまん延している国の一つのカンボジアに生息する多くの生物種は、森林伐採と密猟によって大きな打撃を受けている。


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